学童  ■ こどもの杜とは ■   学童

  日本の社会構造は大きく変化し、さまざまな分野で思いもよらない問題が

 生じています。社会環境や家庭環境もその影響を受け、今、新しい方向へ大きく変わろうとしています。核家族世帯が増加し少子化の危機が叫ばれる中で、子育てに奮闘する親は仕事に追われ、ゆとりなど夢のまた夢というのが現代社会の姿です。

 そうした現状の中で学童保育所は、放課後の子どもたちの安全を守り、保護者たちの労働の補償をするという大切な役割とともに、子どもの健全育成を図ると いう運動をも受け持っています。

  これまでの保護者会経営の学童は、市の委託を受け、子どもたちの健全育成を中心にすえて民設民営の学童保育を行なってきました。しかし、そのためには、専任の指導員による多彩な行事や細やかな計画が必要ですし、子どもたちのケアを行なうためには多くの人員を必要とします。当然、高額の保育料と保護者の協力が不可欠です。

    今、日本経済の悪化の中で、雇用の形態も変化し、パートタイム・アルバイ  ト派遣社員などが増加してきています。また、社会の大きな変化の中で、母子父子家庭や外国人家庭も増えています。そしてこれらの家庭に共通するのが、経済状態や生活環境の格差です。こうした家庭では、高額な保育料や、時間がなく協力できないなどを理由に、子どもたちの放課後を塾や習い事で何とかやりくりしたり、鍵を持たせて自由にさせているのが現状です。しかし、子どもたちの安全を願わない保護者はいないはずです。

私達はこの地域で、子どもたちが事故や犯罪に巻き込まれずに健やかに成長

 できるように、すべての留守家庭児童が保育を受けられる負担の少ない新しい

 学童保育のあり方はないのかと模索しています。しかし、今までの学童保育のみの活動をしているだけでは、私たちの望む「子どもたちが、健全で安全に過ごせる社会」はやってきません。実際、私たちの周りでも、登校拒否児童や学習困難など問題をかかえた家庭や児童が増加しています。

そこで、将来的には既存の学童保育所に呼びかけてこの地域全体の児童考えていけるように、どのような町づくりを目指していくのかについて積極的に提言していき、今まで培ってきた子どもの健全育成を図る活動の成果の上に、さらに職場の理解、地域の人たちの協力を得て、社会全体が子育てを支援し、子どもたちが健やかに成長することのできる環境を整えていこうと思います。

そのためには、積極的に講演会・学習会などを行なう必要があるでしょう。

 そして、キャンプ・スキー教室・音楽コンサートなどのレクリエーション活動  や、自然体験合宿・キャンプ・陶磁器制作などの創造的体験活動にも取り組み、子どもたちが、想像力を広げ創造力の豊かな人間となっていくことが大切であると考えます。

未来を背負っていく子どもたちの「生きる力」を育成していくことが、先にまれた私たちの使命だと考えこの会を運営していきたいと思います。

 学童 学童 学童                                        特定非営利活動法人 こどもの杜

         代表     山 本 和 昭 

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